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2021年10月24日日曜日

トラックダウン後のサウンドチェックを欠かさずに!

ミキシングを終えてトラックダウンした後は、早く公開したい!と言う気持ちが出てきますが、ここで堪えてサウンドチェックを行いましょう。

  • ボーカルとオケの音量バランスはよいか
  • 音は割れていないか
  • メロディがコードから外れていないか
  • 全体的に「聴ける」状態になっているか

など、サウンドチェックと言っても難しくなく、以上の4点だけ確認しておきましょう。これだけでも、楽曲の品質はぐっと良くなります。


サウンドチェックはどうすればいいか?

まず、リスナーの再生環境は様々あるという前提を持たなければなりません。逆を言えば、自分のDTM環境と同じ再生環境で聴いていないのです。

挙げればキリがありませんが、例えば

  • ゲーミング用ヘッドセット
  • イヤホン(ハイレゾ対応も含む)
  • モニター内蔵スピーカー
  • 外付けスピーカー
  • サラウンドシステム

などなど。例えばイヤホンでも、インピーダンスが16Ωなのか32Ωなのかで、全く聴こえ方が違います。イヤホンがハイレゾ対応を謳っていてもインピーダンスが16Ωなら、32Ωのヘッドセットの方が音質は上回るのです。(数値上の話ですが受ける印象は明らかに異なります)

かと言って全ての再生環境を整えるのは無理なので、最低限の基準に合わせてチェックすることをおすすめします。


最低限の再生環境とは

2~3W(4Ω)のスピーカー

です。外付けでもいいですし、モニター内蔵のスピーカーでもよいでしょう。

私の場合は3通りの再生環境でサウンドチェックしています。

  • モニター内蔵スピーカー(下位)
  • スマートフォン内蔵スピーカー(中位)
  • 32Ωのイヤホン(中の上位)

音質は順序通りです。可能な限り、「最低」と「最高」の状態で聴き比べて、聴こえ方がある程度まで同じになるように、ミキシングを行うべきだと考えています。


再生環境ごとに、なぜサウンドチェックが必要なのか?

通常、DTMでミキシングしているときは、持ちうる限りの最高の状態で聴きます。音量もクリッピング(音割れ)しないギリギリの0dB付近で聴いています。

この状態で再生すると、音圧や音量に頼ってしまい、言うなれば誤魔化しが効いてしまうのです。


最近、音圧に注意を払うようになりましたが、これにはきっかけがありました。

私はWalkmanを持っているので自分の楽曲(しかもハイレゾで!)を入れて聴いた後、ふと他の曲と聴き比べてみたら、音圧が段違いに低いことに気づきました。同じ再生端末でも、ミキシング・マスタリング次第でこうも音圧(音量や音の広がり)が違うのかと。ミキシングしているときには、十分に音圧を稼げていると思っていたのにも関わらず、です。

また、イヤホンで聴いてるときはボーカルが聞き取れるのに、スピーカーで聴いてみるとオケに埋もれてしまって全く聞き取りづらいということもありました。


それからというもの、異なる再生環境でサウンドチェックを行う重要性に注意を払うようになりました。


まとめ

現在は音楽配信サービスがメインストリームであり、主たる再生端末はスマートフォンかMP3プレイヤー、そしてイヤホンの組み合わせがもっとも多いので、ミキシングもそれに合わせればよいのでは?という考えもあります。

しかし、より多くの再生環境で、同じような聴こえ方を構築するのもミキサーの仕事だと私は思っています。最低限の再生環境をベースにして同程度の再生品質になれば、結果的に楽曲の品質が良くなり、さらには楽曲から受ける印象が異なるということもなくなるでしょう。

公開前のサウンドチェック。これは忘れずに行いましょう。


2021年8月17日火曜日

難しいM/S処理はWaves Centerでカンタンに!

M/S処理は、マスタリングを行うときに必ず立ちはだかる壁と言ってもいいでしょう。


が、そんな難しい処理もWavesのCenterというエフェクトプラグインで簡単に行うことができます。この記事では、その使用例とともに解説していきます。


MS処理+αで、自由自在なステレオコントロールを。
Waves CENTER
SONICWIREのページに飛びます


M/S処理とは?

MはMid、SはSideの略で、PANでいえば左右と中央の音量を調整する処理、と思ってください。

ガレージロックバンドの構成を例にすると、ボーカルとベースとドラムが中央で、その他の楽器は左右に分かれます。

ベースは左右どちらかですが、ボーカルは普通は中央にいます。ドラムも中央です。ギターは正面からみて右、キーボードは左が多いでしょうか。

このように、実際に演奏している位置に合わせてPAN振りをするのが定石ですが、ベースだけは低音を中央に置いた方が音が通るので、ほぼ中央に置きます。

ですが、ここで問題が生じます。

中央に音が集まりすぎると、肝心のボーカルが埋もれてしまうのです。これを解消するために、M/S処理はマスタリングに必須な作業といえます。


ボーカルが埋もれないようにするには?

シンプルに考えれば、オケ(楽器音)の音量を下げてボーカルの音量を上げるのも一つの手です。たしかにボーカルは強調されますが、曲全体の音圧が下がってしまい、全体的に迫力に欠ける印象になってしまいます。

そこで、M/S処理なのですが、具体的にエフェクトをかけている画像がこちらです。

Waves Centerの使用例

私の場合、

  • ボーカルとオケを、パスチャンネルで物理的に分ける(VocとM/Sというトラックです)
  • ボーカルにマキシマイザーをかける(L3 UltraMaximizerがそれです)
  • オケの音量を下げる(オケによりますが、-6.0~9.0db程度です)
  • オケトラックにCenterをかけ、CENTERを下げてSIDESを上げる(ツマミの通りです)
  • マスターにマキシマイザーをかけて曲全体の音圧を上げる(L3-LL MultiMaximizerがそれです)

このようにしています。

このスクリーンショットは、いわゆるサビの部分で、ボーカルはもちろん全音源が総動員で鳴っているところなのですが、CENTERプラグインのレベルメーターに注目してください。

真ん中にある縦のレベルメーターのLとRは上がっていますが、下にある横のCENTERはほとんど発生していません。

つまり、オケとしてはLとR(SIDE)を中心に音量が出ているので、中央(CENTER)はぽっかり音の穴が空いている状態です。

その空いた音の中央にボーカルを置くことで、オケに埋もれないような状況をつくることができるのです。


ただ、このようなM/S処理であっても、マスタートラックでは音圧が下がるため、マキシマイザーとコンプレッサーをかけて、ボーカルとオケを合わせた曲全体の音圧を上げつつ音を馴染ませるというエフェクトをかけています。


もっとシンプルなM/S処理としては、マスタートラック自体に直でCENTERを入れて、画像にある使用例とは逆に、CENTERを上げてSIDESを下げる、というのもアリでしょう。


まとめ

M/S処理の方法は様々あります。

憶える点はただ一つ、曲全体の音圧を下げずにボーカルが埋もれないようにするにはM/S処理が必須、ということです。


マスタリングの際に、今回の使用例をぜひ試してみてください。

2021年7月28日水曜日

DTM環境

DTM環境。これ以外はDAW付属の音源やエフェクトを使ってます。


DAW:Studio One 5.3 Artist

歌声音声ソフト:初音ミクNT

エレキギター音源:Ample Sound Ample Guitar LP

アコースティックギター音源:Ample Sound Ample Guitar M

エレキベース音源:TOONTRACK EZBASS 

ドラム音源:MANDA Audio MT Power Drum Kit 2

ピアノ音源:TOONTRACK EZKeys

バヨリン音源:Spitfire Audio SPITFIRE SOLO VIOLIN

フルオーケストラ音源:IK Multimedia Miroslav Philharmonik 2 CE

コンプレッサー:waves C6 Multiband Compressor

マキシマイザー:waves L3 Ultramaximizer

M/S処理:waves CENTER


音楽知識は無きに等しいので、半自動でやってくれるチート機能があると飛びついて入れてます。

Ample Soundはコード進行とキースイッチで、とくにストラミングがリアルなので気に入ってます。

TOONTRACKのEZシリーズはコード進行を打ち込んでパターンを選べばそれなりに演奏してくれます。

MT Power Dram Kit 2も同じですが、音色が気に入ってるのでこちらをずっと使ってます。

エフェクトのwavesのプラグインは、どれも単体で3万前後ですが、定期的…というかいっつもセールで3~4千円になってるので、最後に挙げた3つは入れておいて損はありません。