2021年11月7日日曜日

32bitのVST音源を64bitのDAWで拾う方法

今回は古い32bit版のVST音源を、最新の64bit版ホスト(DAW)で使う方法を紹介します。


DAWには欠かせないVST音源

DTMを始めたばかりであればDAW本体に標準で付属している音源でも十分ですが、もっと音色の質を上げたかったり、プリセットや使い勝手を求めるときは、サードパーティが出している音源を入れるという手があります。

実際に今の私は、DAW標準の音源はほぼ使っておらず、サードパーティ製の音源でオケを作っています。


古~いVST音源はDAWで認識されない?

VST音源には有料と無料があり、有料のほとんどはサードパーティから、無料は個人や少数のプロジェクトチーム、またサードパーティも(デモとして)無料のものを出しています。


ここまで書いてきてアレですが、音源はサードパーティから買うのが一番です。


…が、マイナーな楽器だったり、有料のものでもイマイチだったり、あるいは一種類だけ欲しい、といったときは、無料のVST音源を探す方が効率がよかったりします。

そして目当ての音源を探して入れたはいいものの、いざDAWを立ち上げてみると入れたはずのVST音源が見つからない…それは何故かといいますと、最新のDAWの多くは64bit版のホストアプリケーションとなっており、32bit版の(特に5~10年前のような古い)VST音源には、対応してないことがほとんどだからです。

そこで、32bit版のVST音源を64bit版DAWで使えるようにするツールが、

jBridge

です。

これはドネーションウェアといって、デモとして無料で使えますが、たしか制限時間があったはずです。動作確認をして必要だと感じたらドネーション(寄付)して、ライセンスを取得しておきましょう。


jBridgeの使い方

Windows版とMac版がありますが、Windows版で説明していきます。まずは上記のリンクからjBridgeを拾ってきます。

インストールして起動すると、

32bit版のVST音源を64bit版ホストで使えるようにしたいので、下の「I'll be using a x64(64-bit) Host.」ボタンを押しましょう。すると、

オプションなど色々選べますが、特にいじらずに「HIGHLY recommended!」と注釈があるボタンを押しましょう。

ファイル選択のダイアログが表示されます。ここで、64bit化したい音源(ここでは、dvs_saxophone.dll)を選択します。

VST音源の保管場所を指定します。ここはDTM環境によって異なりますが、多くは「C:\Program Files\VstPlugIns」などその辺のはずです。すると、

できたで。というダイアログが表示されて完了です。(かんたん!)


これで、32bit版では拾えなかったVST音源が、64bit版ホストから拾えるようになっているはずです。


おまけ(おすすめアルトサックス音源)

Dream Vortex Studio

こちらで公開しているVST音源の中で、DVS Saxophoneが素晴らしい出来なので、ジャズやブルースのオケに、また単独でアルトサックス音源をお探しの方は、試してみてはいかがでしょうか?

こちらもドネーションウェアなので、気に入ったら寄付してね、というものです。

この音源は以前に紹介したSpitfire Solo Violinにも似た機能性で、ベタ打ちでも一気にジャズっぽいオケにしてくれます。


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