初音ミクNTは「歌声合成ソフト」なので、日常会話は苦手です。
ですがノートの打ち方によって、自然に喋らせる調声も可能です。いわゆるトーキング調声というものです。
今回は、さらに英語を喋ってもらう調声を解説します。
ネイティブ発音を知ろう
英語のことわざで、
It's better to have loved and lost than never to have loved at all.
日本語だと
失恋でも恋しないよりマシ
という意味です。
英語だとどういう発音になるでしょう?世の中にはGoogle翻訳という便利なツールや、Windowsだとスピーチ機能があるので、実際に英語を発音してもらいましょう。
…ネイティブかどうかはさておき、これをベースに初音ミクNTで再現したいと思います。
まずはベタ打ち
何も考えずに聞こえたとおり、もしくは英単語通りにベタ打ちしてみます。音符の長さもひとまず一定で構いません。
まさしくロボのように喋ってます。ここから調声していきます。
リズムを合わせる
どの言語でも同じだと言えますが、喋り声にはリズムがあります。英語はとくにそうです。なので、まず音符(ノート)の長さを調整してみましょう。
まだまだロボ声感は強いですが、喋っているようにはなってきました。何故ロボットが喋っているように聞こえるかというと、音程が一定だからですね。なので次は音程を整えてみます。
単語に応じて音階を当てる
ここからは耳コピ能力がある程度必要になります。といっても絶対音感までいかなくても、音程が多少なりとも外れて問題ありません。現に私は絶対音感どころか音痴です。
なので、なんとなく高く発音してるとかその程度でよいので合わせてみましょう。
徐々にヒトが喋っているようになってきました。さらに自然に喋っているようにするためには、もう少し細かい調声が必要になってきます。
単語を分解、発音記号「-」でピッチベンドを変化させる
例えば「LOVE」はカタカナで書くと「ラブ」ですが、英語の発音ではそうは聞こえません。「る ぁ ぶ」に聞こえます。それになぞって単語を分解(ノートを分割)してみましょう。
また、伸びる発音の多くは途中で音程に変化がつきます。例えば「HAVE」は「は↓あ↑ぶ↓」のようにです。なので「は↓ ー↑ ぶ↓」のように、発音記号「ー」を入れて、ピッチベンドの高低を調整してみましょう。
調声例
- i'ts:いっつ → い Sli とぅ
- better:べたー → ぶえとあー
- loved:らぶど → るあーぶどぅ
- never:ねばー → ぬえぶあ
- loved at:らぶど あっと → るあーぶだあ Sli とぅ
など。
今回は、オートメーションはまったくいじってませんが、さらに自然な喋り声にするには、Note Gain(要するにアクセント)やConsonant Rateを調声すると、より違和感がなくなるでしょう。
トーキング調声例
では実際に、トーキングイングリッシュミクさんの喋り声を聞いてみましょう。
ボカロ楽曲に取り入れるのであれば、さらにメロディラインとの兼ね合いで、単語に音程を合わせるのが難しくなりますが、うまくハマればクールな曲になること間違いなしなので、ぜひチャレンジしてみてください!
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