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2024年2月5日月曜日

ゼロから始める初音ミクNT 第3回・抑揚を調声しよう!

 YouTubeに初音ミクNT調声講座の第3回動画を上げました。

今回は「抑揚」についてです。



チャンネル登録よろしくお願いします。
YouTubeチャンネル:Javano Re:cord

2024年1月31日水曜日

ゼロから始める初音ミクNT 第2回・歌い方を調声しよう!

YouTubeに初音ミクNT調声講座の第2回動画を上げました。
今回は「歌い方」についてです。



チャンネル登録よろしくお願いします。
YouTubeチャンネル:Javano Re:cord

2024年1月28日日曜日

ゼロから始める初音ミクNT 第1回・滑舌を調声しよう!

YouTubeに初音ミクNTの調声講座の動画を上げました。

ブログでも記事にしてきましたが、よりわかりやすくまとめてみました。第1回は基本の基本「滑舌」についてです。

ぜひチャンネル登録もよろしくお願いします。


YouTubeチャンネル:Javano Re:cord

2023年8月4日金曜日

新曲「again feat. Hatsune Miku」ニコ動とpiaproにて配信開始!

8月にリリース予定の3rdミニアルバム「MIKU BALLAD feat. Hatsune Miku」より先行シングルカット2弾目です!


「again」...もう一度出逢えるのならば...


失恋バラッドをバンドソングに乗せて歌い上げる初音ミクをお聴きください!!


ご視聴はこちらから。


この曲を含む5曲入りミニアルバム「MIKU BALLAD」のジャケ写はこちらです。








これまでのアルバムの配信先

2023年6月29日木曜日

新曲「w/u (with you) feat. Hatsune Miku」ニコ動とpiaproにて配信開始!

3rdフルアルバム「BLACK OUT feat. Hatsune Miku」から1年2ヶ月ぶりの新曲です。


「w/u (with you)」...いつでも君の傍に。


for以来のピアノバラッドをエモく歌い上げる初音ミクをお聴きください!!


ご視聴はこちらから。


この曲を含む5曲入りミニアルバムを鋭意制作中です!

2022年4月23日土曜日

3rdフルアルバム「BLACK OUT feat. Hatsune Miku」リリース

2020年4月25日に1stアルバムをリリースしてから約2年。3枚目となるフルアルバム「BLACK OUT feat. Hatsune Miku」がリリースされました!

  1. 秒速弌万年ノ未来
  2. 夢と現を
  3. 幻滅ストラテジー
  4. 砂時計は沈まない
  5. ハツネあるいはミク
  6. 告白
  7. 追憶のフォトグラフ
  8. 回想
  9. CODE 01
  10. 命萌ゆ
  11. Voc.ラのユメ
  12. かけがえぬ君へ


珍しく曲名が英語じゃなくて日本語が多いです。

今回も多様なジャンルの曲を収録していますが、いつもとは違うダークネスな雰囲気の仕上がりとなっています。

さらに、ニコニコ動画では前半約60秒ほどのフェードアウトメドレーの動画を配信中です!また、各音楽配信サービスにて、サブスク再生・買い切りでもお聴き頂けますので、ぜひお買い求めください!


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など、下記サイトにて配信しております!

2022年3月18日金曜日

初音ミクNTに「フンフンフーン♪」とハミングしてもらう調声

初音ミクNTでハミングしてもらう調声方法を解説します。


最初に設定すること


歌声ライブラリ(シンガー)を Whisper にする



Breathiness を一律30%(前後)に上げる


ハミングはいわゆる鼻歌なので、鼻がかかったような声質になるように設定しておきます。主旋律の途中でハミングを入れることを想定しているので、Whisper のトラックを新たに作っておくとよいでしょう。


ハミングのための調声方法

基本的には「ん」を発音させます。自分でハミングしてみるとわかりますが、「んふ~ふ~ん」と「”ん”に近い”ふ”」が本来は混じりますが、シンプルに「ん」だけで構いません。


ブレスの Note Gain を10%まで下げる


Whisper は Original よりも声量が低いのですが、それでもブレス(br1~3)は100%のままだとかなり鼻息が荒くなるので、かすかにブレスがわかるぐらいまで下げておくと自然につながります。


Dynamics で抑揚を調整する

ポイントは3点あって、黄色の丸で囲んだところになりますが、

  1. 不自然に大きな「ん」の声量を抑える
  2. 出かかりは低い声量にする
  3. 終わり際は0まで落としてから上げる

1.ノート単体の声量調整に Note Gain を使う手もありますが、そのノート前後の発音が不自然になることがあるので、 Dynamics で声量を抑えるのがおすすめです。

2.一旦、鳴らしてみて、そのままにしておくか、30%程度落とすかを調整します。ほとんどは落としてからの方が自然に聴こえます。

3.ハミングは発声と同じく息を鼻から出し続けるので、長いノートのときは一旦0まで落としてから戻してやると、「息が切れた後の声が戻る瞬間」を再現できます。


長いノートにはビブラートを(気持ち)かける


Vibrato.1- がよい感じでした。長さはデフォルトの60%で構いません。


DAW側でゲインを上げる

先に述べたように Whisper は声量がかなり小さいので、DAW側でマキシマイザーなどのエフェクトを差しておくと、主旋律とのバランスが取れるでしょう。


調声例

では、ハミング調声したものを聴いてみましょう。私の楽曲から「Distance」のサビ部分を題材にしてみました。

いかがでしょうか。

「ん」のノートの長さに応じて、発音記号が自動的に当てられますが(主に n と N\ )、「ん」を並べるだけでも、ハミングをしている風味な発音になってくれています。

このことから、発音記号で調声するというよりも、声質の初期設定と Dynamics での抑揚の付け方(ないし声量の抑え方)が重要と言えます。

2021年12月25日土曜日

初音ミクNTの新成分Consonant Rateとは?

初音ミクNTになってから、Consonant Rateという新しいパラメーターができました。これは以前のパラメーターでいうVELOCITYに替わるもので、直訳すれば「子音の割合」です。より母音子音の調声をわかりやすくした名称といえるでしょう。

このConsonant Rateで何を調声するかと言えば、主に「滑舌」をよくするためのものです。

Piapro Studio NTは、「滑舌」に関するパラメーターは半自動で調整してくれるのと、特に3.0.4.0(最新版)では、ほぼ調声する余地がないほど滑舌良く歌ってくれるようになっていますが、単語や発音のつなぎによっては、手動で調声しなければなりませんので、このConsonant Rateの効果について、解説していきます。


効果

  • 「あ・い・う・え・お」以外の子音を持つノートの子音比率を加減する
  • 子音の割合が減ると、直前のノートの母音が増える
  • 子音の割合が増えると、直前のノートの母音が減る

このように書くと難しそうですが、簡単に書くと、「星ーぃっが」と、「が」の直前に促音が入るような(跳ねた)発音になっているときに、子音比率を減らすことで「星ーぃが」と滑らかになるということです。

効果を見るには極端な設定がわかりやすいので、こちらを聞いてみましょう。「はつねみくです」の子音を全てゼロにしてみました。


「初音ミクです」の子音を取り除いた例

どうでしょうか?子音がゼロということは母音のみが残るので、極端に言えば「あうえいうえう」という発音になります。

では子音の割合によって、直前の母音の割合にも影響を与えるとはどういうことでしょうか。これも画像を見たほうがわかりやすいです。


○で囲った部分が「つ」の子音

「つ」の子音がほぼ無くなり、直前の「は」の母音が伸びました

このようにConsonant Rateを弱めることで、不自然な促音をなくし、滑舌良く歌ってくれるようになります。

子音を強調したいときはこの逆です。子音の割合を高くすれば、スタッカートのように歯切れよく発音してくれるようになります。


調声前と調声後の比較


調声前

調声後

…例が例だけにあまり違いは出ませんでした。それだけ最新版の半自動調声が良い出来ということですね。


まとめ

Consonant Rateというわかりやすい名称になったこと、またwav波形でリアルタイムに調声具合がわかること、さらに半自動調声のクオリティが高いこと。

このような点から、初音ミクNTでは「滑舌の調声」に充てる労力がほとんど無くなりました。

調声する場合は、Consonant Rateを高くするよりも低くして、前述のような促音もどきを無くして滑らかにする、というケースだと思います。その場合、私はだいたい90%~70%ぐらいを指定しています。


2021年11月28日日曜日

初音ミクNTでファルセット(裏声)の調声方法

ファルセットとは

日本語の裏声(うらごえ)とは、地声から裏返った(換声点を越えた)声のこと。発声法の一種であるファルセットと同じ意味で用いられることが多い。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

ということで、今回は初音ミクNTでファルセット(以後、裏声)の調声方法を解説します。


…の前に、初音ミクは裏声が得意ではありません、というのを前提にご参照ください。


特徴

  • ピッチが極端(1オクターブ程度)に上がる
  • 母音が裏声(鼻が抜けたような発声)になる
  • 母音にビブラートがかかる
  • 母音の直前に「ハ」行の子音が入る


これを踏まえて、矢井田瞳「my sweet darlin'」のサビ入り部分♪ダーリンダーリーンを文字で表現すると…


♪ダーリン ダーリィ~~~ン


となるでしょうか。ということで、裏声のポイントは、途中に入る「ハ」行をいかに自然に裏返させるか、になります。


調声例

では、調声前後を聴き比べてみましょう。

裏声の調声例

ほぼ全てのオートメーションのパラメーターをいじるのと、ノートの発音に加工が要るので、その労力を考えると裏声を使わない作曲を心がけた方がよいでは?という気もしなくもないですが、ここぞというときに使えると、メリハリが出ることは間違いないので、調整方法を一つ一つ見ていきましょう。


1)発音記号の加工

♪ダーリンの「リ」を裏声にさせたいので、「リ」と「ヒ」に分割します。ここでのポイントは、単純に母音子音で分けないことです。

「リ」の母音は「イ」ですが、裏声を出してみると(聴いてみると)、「リ」から「ヒ」に移って母音の「イ」が出ています。他の例で言えば「ラ」の裏声は「ラ ハ ァ ~」と「ハ」が入ります。



ただ、そのまま「ヒ(C i)」を入れると、リからヒに移る際に、発音が強すぎて不自然に聴こえるので、ヒを弱めるために、鼻音子音を入れて発音を加工します。ここでは「N」を入れています。

裏声が終わったら、裏声後の発声の不安定さを表現するために、「ン」を1~2度上げたり下げたりします。これは好みなので、そのまま原音に戻るのでもかまいません。

2)オートメーションのパラメーター

まずビブラートをかけておきます。画像では少し分かりづらいですが、裏声の母音部分「-」は60%、残りの「ン」は100%でかけています。

2-1)Dynamics

裏声は「鼻に抜けたビブラート」とも言えるので、入る前に声量を落として、急激に声量を上げます。裏声が終わったら元の声量に戻る直前にも少しだけ上げておきます。

2-2)Brethiness

鼻に抜けた発声にするには、Brethinessを入れます。裏声に入る直前と、裏声が続く間は徐々に上げて、終わったら急激に元に戻します。

2-3)Super Formant Shifter

裏声は1オクターブほど音階が上がるため、言うなれば声が薄くなるので、それを再現するために裏声直後はCute側に上げ、徐々に下げていきます。

2-4)Voice Voltage

前述した声を薄くするのに合わせて、声のハリを調声するVoice Voltageもそれに合わせます。裏声が終わるにつれて最後は少し上げる形にします。

声を薄くすると声量も弱くなりますが、それを補完するためにDynamicsで声量を維持しているというわけです。


これで完成です。


まとめ

裏声を使うような楽曲はロック調でしかないのと、歌声ライブラリがオリジナルかダークでもオートメーションの描き方が変わってくるので、分類としては難しい調声と言えます。


裏声のポイントは、

「ハ」行が途中に入る

というのを憶えておくと調声しやすいでしょう。

2021年11月9日火曜日

アイドルっぽくきゅん声で歌わせる初音ミクNTでの調声

きゅん声と呼ぶかは定かではありませんが、世の中にはアイドルっぽい歌い方があります。

いわゆる「しゃくり上げ」で、こちらの記事で解説したように、語頭や語尾の音階を極端に上げたり下げたりするものです。

実際にはピッチベンドを操作するので若干むずかしいんですが、ある法則で決まった打ち方をすると、それなりにアイドルっぽいきゅん声を出せる、という記事です。


決め手は32分音符と発音記号「-」

課題曲「森のくまさん」で調声してみましょう。

きゅん声調声の例

黄色の◯が調声した部分です。水色の矢印は元の音階からしゃくり上げた(下げた)先の音階を示しています。

「あるぅ日」の「日」を見てみましょう。


1ノートを32分音符とそれ以外に分割

「日」の原音はミです。きゅんきゅん手順は、

  1. ミの音のまま32分音符に元の発音、それ以外に「-」を打ちます。
  2. 次に、32分音符を前の発音の音階まで引き上げ(下げ)ます。
  3. 語尾もしゃくらせるなら、同様に語尾側に32分音符を分割して「-」を打ち、3度~4度ぐらいの幅で引き上げ(下げ)ます。


原音と調声したノートの比較画像がこちらです。

原音と調声の比較

とてもわかりづらいですが、薄くなっているのが原音です。


きゅんきゅんさせ過ぎてもくどくなるので、使い所を考えて打ちましょう。また実際の発音に合わせて、振り幅を調節してみましょう。


きゅん声ポイント

  • 分割した32分音符を直前の発音の音階に合わせる
  • 残りの発音は「-」で母音を発音させる

この2点です。

では実際に聴き比べてみましょう。

きゅんじゃないのときゅんした歌声

いかがでしょうか。

アイドルっぽいというより、ミクさんってこんな歌い方が多いよねーと思って、なにか打ち方に法則性はないものかと調べていたら、ある程度決まった打ち方がありました、という記事でした。わりと簡単です。

みんなでミクさんをきゅんきゅんさせましょう。


2021年11月1日月曜日

5曲入りEP 2ndミニアルバム「1+1+1+1+1 feat. Hatsune Miku」11/1よりリリース!

2ndフルアルバムから3ヶ月、全曲書き下ろし5曲入りEP ミニアルバム「1+1+1+1+1 feat. Hatsune Miku」がリリースされました!

1+1+1+1+1 feat. Hatsune Miku


#1 the future is.
FireB◯mber的なアニソン風味

#2 One of the Message
1970年代の歌謡曲風味

#3 Monologue
一斉を風靡した森◯童子風味

#4 No One
EDM系のチエカジ風味

#5 Symphonic Colours
フルオーケストラなゆ◯風味


いずれの曲も異なるジャンルで、まさに1曲ずつを寄り集めたアルバムタイトル通りの仕上がりとなっております!

また、本アルバムのリリース記念として、初音ミクNTで調声したppsfファイルを特別公開します!初音ミクNTをインストールしていれば(ボーカルだけ)お手元のPCで再生できますので、調声晒しにも程がありますよ!?

公開先はGoogle Driveの共有フォルダーですので、こちらhttps://drive.google.com/drive/folders/12A0GeYGkXnaF6wyi5q-R7sdlKkZ4WQ5E?usp=sharing )からダウンロードしてください!


さらに、ニコニコ動画ではフル尺メドレーで聴ける他、

各音楽配信サービスにて、サブスク再生・買い切りでもお聴き頂けますので、ぜひお買い求めください!


サブスク再生型


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他、下記サイトにて配信しております!



2021年10月26日火曜日

破裂音に対処する調声方法

歌声合成ソフトの初音ミクNTは、ベタ打ちでも自然に歌ってくれるので、特に母音子音(以前でいうベロシティ)の調声に注ぐ労力が今までより格段に減りました。

とは言えども、発音のつなぎによっては、たまにこんな波形を見ることがあります。

破裂音の波形

「ゆ」と「め」の間で、「め」の発声時に波形が極端に大きくなっているのがわかるでしょうか?これが破裂音です。

実際に鳴らすと波形通りにこの部分だけ破裂したように大きくなってしまうのと、ノート全体が破裂しているわけではないので、ノートゲインで声量を下げることもできません。


さて、こんなときは…「特殊記号」を使いましょう!


特殊記号とは

Piapro Studioのマニュアルに発音表が載っています。

発音表から抜粋

この表の赤枠で囲った特殊記号を使います。


特殊記号の使い方

「め」の破裂音を調声したいので、まずは「め」のノートをダブルクリックしてみましょう。

「め」の通常発音

発音記号「m e」を通して、日本語でいう「め」を発音している、ということです。通常、この発音記号は自動的に入力されます。

しかし、この「m e」だと破裂音が発生しているので、そこだけを抑えるには、このように特殊記号を入れてみましょう。

特殊記号「n」を前に入れる

これで「め」の発音には、「n m e」という発音記号を通して発声するようになりました。つまり、「め」と発音する前に鼻音子音の「n」を発音しなさい、ということです。

感覚的にいうと「ゆ め ー」になるでしょうか。


ただし、どの特殊記号が適切なのかは、元の発音や前後のつなぎによって異なるので、色々と試してみましょう。


特殊記号の効果

では、先程の波形はどう変化したでしょうか?見てみましょう。

波形の違い

「め」発声時の破裂がなくなり、なめらかになっているのがわかります。では実際に聴き比べてみましょう。

破裂音に対する調声例

いかがでしょうか。「そう言われれば変わったかな?」というぐらい小さな効果ですし、トラックダウンしてみると、オケに埋もれて破裂音も気にならないのがほとんどですが、こういった細かい部分を丁寧に調声することで、「なんだかさっきから耳障りな音が聞こえるな」というリスニング時のストレスが無くなります。


オマケ)よく使う発音記号や特殊記号

  • :o から w o にすると、「を」が「うぉ」とより「を」らしくなります。
  • :n から N にすると、より明確に「ん」と発音するようになります。ハミングにも使えますね。
  • 別記事で解説したように、その母音をなめらかに伸ばすので、しゃくり上げ時に使います。

2021年10月17日日曜日

Miku speaks English!(トーキング調声)

初音ミクNTは「歌声合成ソフト」なので、日常会話は苦手です。

ですがノートの打ち方によって、自然に喋らせる調声も可能です。いわゆるトーキング調声というものです。

今回は、さらに英語を喋ってもらう調声を解説します。


ネイティブ発音を知ろう

英語のことわざで、

It's better to have loved and lost than never to have loved at all.

日本語だと

失恋でも恋しないよりマシ

という意味です。

英語だとどういう発音になるでしょう?世の中にはGoogle翻訳という便利なツールや、Windowsだとスピーチ機能があるので、実際に英語を発音してもらいましょう。

ネイティブ発音(Google翻訳)

…ネイティブかどうかはさておき、これをベースに初音ミクNTで再現したいと思います。


まずはベタ打ち

何も考えずに聞こえたとおり、もしくは英単語通りにベタ打ちしてみます。音符の長さもひとまず一定で構いません。

ベタ打ち

まさしくロボのように喋ってます。ここから調声していきます。


リズムを合わせる

どの言語でも同じだと言えますが、喋り声にはリズムがあります。英語はとくにそうです。なので、まず音符(ノート)の長さを調整してみましょう。

会話のリズムを整える

まだまだロボ声感は強いですが、喋っているようにはなってきました。何故ロボットが喋っているように聞こえるかというと、音程が一定だからですね。なので次は音程を整えてみます。


単語に応じて音階を当てる

ここからは耳コピ能力がある程度必要になります。といっても絶対音感までいかなくても、音程が多少なりとも外れて問題ありません。現に私は絶対音感どころか音痴です。

なので、なんとなく高く発音してるとかその程度でよいので合わせてみましょう。

単語に音程を当てる

徐々にヒトが喋っているようになってきました。さらに自然に喋っているようにするためには、もう少し細かい調声が必要になってきます。


単語を分解、発音記号「-」でピッチベンドを変化させる

例えば「LOVE」はカタカナで書くと「ラブ」ですが、英語の発音ではそうは聞こえません。「る ぁ ぶ」に聞こえます。それになぞって単語を分解(ノートを分割)してみましょう。

また、伸びる発音の多くは途中で音程に変化がつきます。例えば「HAVE」は「は↓あ↑ぶ↓」のようにです。なので「は↓ ー↑ ぶ↓」のように、発音記号「ー」を入れて、ピッチベンドの高低を調整してみましょう。

単語に応じて音程を調整

調声例

  • i'ts:いっつ → い Sli とぅ
  • better:べたー → ぶえとあー
  • loved:らぶど → るあーぶどぅ
  • never:ねばー → ぬえぶあ
  • loved at:らぶど あっと → るあーぶだあ Sli とぅ

など。

今回は、オートメーションはまったくいじってませんが、さらに自然な喋り声にするには、Note Gain(要するにアクセント)やConsonant Rateを調声すると、より違和感がなくなるでしょう。


トーキング調声例

では実際に、トーキングイングリッシュミクさんの喋り声を聞いてみましょう。

Miku speaks English

ボカロ楽曲に取り入れるのであれば、さらにメロディラインとの兼ね合いで、単語に音程を合わせるのが難しくなりますが、うまくハマればクールな曲になること間違いなしなので、ぜひチャレンジしてみてください!

2021年10月11日月曜日

演奏記号tie & slur(タイとスラー)を初音ミクNTで調声する

今回は演奏記号のtieとslurの調声例です。まずtie(タイ)とslur(スラー)の違いですが、

  • tie
    • 同じ音を連続してつなげる
  • slur
    • 違う音を連続してつなげる


画像はUnisessionより引用

箇条書きにしなくてもいいぐらいの違いでした。そういえば楽譜を見ればよく見かけますね。

初音ミクNTでtieとslurを表現する

調声方法は3つありますが、移行先の発音が同じ母音であれば、おすすめは発音記号の「-」です。NTのマニュアルから引用すると、

先行ノートの母音部分を伸ばす発音になります。

とあります。

従って、移行先の母音が同じなのか異なるのかで、使い分ける必要があります。

「ねえ」を例にしてみると、「ね」の母音は「え」なので、「-」のノートでは「え」が伸びるように、かつ滑らかにつながります。

tie & slur の調声例

この打ち方だと、C(ね)からB(え)に移行してるので、演奏指定はslurになります。その場合、

  1. ピッチベンド(ピッチカーブ)で移行先の音階までラインを下げる(上げる)
  2. 移行先の音階のノートを打ち、発音語「え」を打つ("ね"の母音)
  3. 移行先の音階のノートを打ち、発音記号「-」を打つ

いずれも同じようにslurの効果を得られますが、wav波形を拡大してみると、

wav波形

2の方法は、音のつなぎ目が少し途切れていることがわかります。実際に聴くと若干ですが滑らかではありません。

先述したように移行先の母音が同じであれば、いずれの打ち方でも可能ですが、例えば「うた」だと「う(母音)」と「あ(”た”の母音)」で異なるので、2の方法でしか打てません。この場合は、tirやslurというより、legatoと捉えるべきでしょう。

tieとslurは発音記号の「-」一択!!

移行先の母音が同じであることが条件ですが、ピッチベンドはオートメーションのラインを描くので使い勝手がよくないのと、ノートの見た目にも移行したことがわかりづらく、またピッチベンドは機械的に音を変化させるため、声質にも影響を及ぼします。

それに対して「-」は目的の移行先の音階を正しく発音し、さらには直前の音階からスムーズにつなげてくれるという、優れた性能を持った発音記号と言えるでしょう。

では実際に3つの方法で調声したものを聴き比べてみてください。

調声比較


まとめ

初音ミクには発音記号と言って、他にも特殊な発音が用意されているのですが、今回の「-」は特に難しく考える必要はなく、ノートをダブルクリックして「-」を打つだけなので、とても簡単です。

tieとslurは「-」!(但し母音が同じ)で憶えましょう!!

2021年9月29日水曜日

ロックシンガー初音ミクにシャウトさせたい!

初音ミクNTでシャウトさせる調声です。

シャウトとは…歌唱法としては「がなり声」ですが、「叫びながらビブラートをかける」と書いた方がわかりやすいでしょうか。

余談ですが、元Humming Bird、Fire Bomberの歌バサラこと福山芳樹さんのシャウトは日本でもっともカッコイイと思ってます。


初音ミクNTではシャウトに必要な「がなり声」のエフェクトをかけることができます。そのオートメーションパラメーターは、Voice Driveという名称です。

しかし、このVoice Driveの使い方にはかなりクセがあって、開発の余地だらけという感もあるので、調声方法の一つとして参考程度に収めていただければと思います。


Voice Driveとは

効果とオートメーションの2項目で調声します。

効果

  • Rough Voice
  • Rough Voice+
  • Rough Voice++
  • Pop Growl 1
  • Pop Growl 2
  • Pop Growl 3
  • Growl(うなり声)
  • Grunt(低くうなる)
  • Guttural(がらがら声)

の9種類。Rough VoiceとPop Growlの名称の後ろには効果の強さが示されていますが、最後の3種類は名称ごとに効果も少し異なります。


オートメーションの描き方

範囲は0%~100%までありますが、現実的に使えるのは50%~80%の間でしょう。

例えば、50%を指定し続けている間は、ずっとGrowlの効果が50%で続きます。ここがミソというか落とし穴です。

シャウトは「がなり声でビブラートをかける」ので、シャウトさせたい間をずっと50%でオートメーションを描くと…うまくいきません!ただ「がなってるだけ」の発声になります。

そこでオートメーションの描き方を工夫してみます。繰り返しになりますが、シャウト調声でこれが正解かどうかはさておき、私が得たい効果にはなりました。


まず前提として、シャウトさせたい言葉にビブラートをかけておきます。この例では「を wo」と「お o」です。

Voice Driveのオートメーションの例

この描き方はBreathinessの調声と同じですが、それよりもさらに鋭い三角形を描きます。もちろんノートの長さによって底辺の長さも変えていきます。

この例では、語尾に頂点を寄せていますが、語頭か語尾をどちらにするかは、歌詞(発音)に応じてというより、実際に歌わせてみて「語尾じゃなくて語頭に持ってきた方が効果が高い」と試しながら使い分けています。


Voice Drive各種の違い

では、このオートメーションは同じで、種類を変えたものを聴き比べてみましょう。

Voice Drive聴き比べ

初音ミクNT(Original)の歌声だと、Pop Growl 1が(私が得たい)シャウトを再現できました。これがDarkや、Super Formant Shifterでcool寄りの歌声だと、また別のVoice Driveの種類や頂点の高さになると思います。

重要なのは、オートメーションは「%を維持する四角ではなく、頂点のある三角形で描く」ということです。

特性として、発声直後に100%で常にシャウトできることはありません。必ず頂点があり、その前後は弱くなります。なので、語頭か語尾に頂点を持ってくるのです。

シャウトする発音が全音符のように長いのであれば、まず語頭に頂点を寄せ、中央で一旦下げて、語尾にまた頂点を持ってくる、というような描き方にすれば良いでしょう。


以上、ロックシンガー初音ミクにシャウトさせたい!でした。(ラノベのタイトルry

2021年9月26日日曜日

初音ミクに英語で歌わせたい!!

For feat. Hatsune Mikuに収録されている Connect という曲は歌詞を英語で書きました。この記事では、初音ミクに英語で歌ってもらう2つの方法を書きたいと思います。



英語で打ち込むか日本語で英語っぽく打ち込むか

まず、初音ミクV4Xを入れているか入れていないかで異なります。

V4Xには英語歌声ライブラリがあるので、それを使って英語で打ち込む。または、英語の発音に似せて日本語で打ち込む。

ほとんどのボカロPは後者の方法で歌わせていることが多いと聞いています。


では実際に Connect の一節を打ち込んだものを見てみましょう。(調声なし)

初音ミクV4X(英語)

初音ミクNT(日本語)

I sing for connection to your heart.

という歌詞を打ち込んだときの比較です。


英語なんだから英語で打ち込めばいいんじゃない?とは言えども、英語で打ち込むのは日本語と比べてかなり勝手が違います。例えば connection が con-nec-tion で分断されているのがわかるでしょうか?ノート1音に1単語入ることもあれば、そうでない単語もあります。

英語用の発音表を見ながら打ち込むか、実際に打ち込みながら分断させるか、割と手間がかかるのではないでしょうか。ただ英語用なだけあってネイティブ発音に近いので、リスナーがヒアリングしやすい点はあると思います。

次に英語に似せて日本語で打ち込んだNTの画面を見てましょう。日本語の場合は分断が前提です。ピッチベンド(しゃくり上げ)の記事のように、母音・子音で分ける感覚に近いです。

こちらの例も connection がわかりやすいでしょう。く-お-ね-く-しょ-ん と打ち込んでいたり、 heart も ふぁ-と と英語に似せた発音になるようにしています。


英語と日本語の聴き比べ

実際に聴き比べてみましょう。

V4X(英語)とNT(日本語)の英語発音比較

どちらも一長一短があると感じます。


例えば、ベーシックの歌声はNTの日本語で書き、サンプリングの素材に英語音声で録ったwavをトラックに挿したりなど。

初音ミクNTには英語音声のライブラリはなく、また実装する予定は今の所聞いていないので、英語交じりで英語音声ライブラリを使うのであれば、NTとV4Xを使い分ける形になります。(もしくはV4Xのみ)

しかしながら、NTのみで日本語で打ち込んでもそれなりの発音になりますし、ノートはぐちゃぐちゃになりますが、使いみちとしてはシンプルです。


以上、初音ミクに英語で歌わせたい!!でした。(ラノベのタイトルみたい)

2021年9月6日月曜日

(ミクさんに手伝ってもらって)作詞をしよう!

インストゥルメンタルじゃない曲には、歌詞があります。(当たり前)


作曲はできるけど歌詞を書くのが苦手…歌詞は書けるけど音痴で歌うのが下手…つまり私のことなんですが、そんな私がどうやって作詞をしているのかを書いていきます。

前提として、メロディ(曲)はできているという想定です。


まず「テーマ」を思いつく

これまで24曲のボカロ楽曲を書いてきて、振り返って思うのは、1曲1曲それぞれにテーマというものがありました。これ大事です。

テーマと言ってもそんなに大げさなものではなくて、例えば、

  • 誰かに贈りたい
  • 恋愛
  • 落ち込んでる人を励ましたい
  • ○○っぽい曲にしたい
  • 元気になりたい
  • 寂しさをわかってほしい

などなど、「こういう感じにしたい」というのが無ければ、歌詞を書こうと思ってもなかなか言葉(詞)が出てきません。

逆に、AメロでもBメロでもサビでも、どこかでテーマに沿った言葉や文章がハマり出すと、勢いで一気に書けてしまいます。

もちろんながら、作詞をする場においても理論はあると思うのですが、私の場合は基本どんな方面でもゼロからの出発なので、それを踏まえて参考になさって頂ければと思います。


テーマが決まったら?

そのテーマになぞった言葉や単語を思い浮かべたら、そのまま初音ミクNTに打ち込んで、仮歌を唄ってもらいます!!

実は、ボカロP楽曲を書き始めた頃は、メロディラインの音数と言葉の発音数を合わせながら、どちらかというと頭の中で音程を合わせたりして書いていました。

今は、先に書いたように、ミクさんに唄ってもらいながら作詞を手伝ってもらっています。この工程では、あくまで作詞なので、調声は二の次です。


ミクさんにお手伝いしてもらうメリット

音数や音程にギャップが無いかを、実際に聴きながら歌詞を足したり引いたり、またはメロディの音数(ノート)を増やしたり減らしたり、長くしたり短くするというメロディの修正も兼ねることができます。

これは音痴の私にとってはものすごく助かります。

日本語で歌詞を書くときは、単語本来の発音が低いときにメロディでは高い音程で、不自然な日本語になることが多々あるので、それを実際に歌声として聴きながら作詞ができるというのは、とても大きなメリットです。

そうして1番の歌詞を書き上げたら…2番に入ります。


2番の歌詞は、1番の逆の立ち位置か韻を踏むことが多い

わかりやすい例だと、恋愛をテーマにした歌詞だとそのものですね。1番は女子の視点から、2番は男子の視点から書く、または同一人物であっても心理状態を表してみて、1番は消極的で2番は積極的に書くなど、いずれにおいても「逆の立ち位置」です。

韻を踏むとは、べつにラップやヒップホップに走るという訳ではなくて、文頭もしくは文末を同じにするという意味です。文中の言葉を変えてみるということですね。歌詞が一筋になるので、まとまり感が出ます。こちらの方が楽と思いきや、音数を合わせながら別の言葉を探さないとならないので、労力はさほど変わりません。

もちろんまったく別筋の内容でも、主軸となるテーマから外れなければ問題ありません。

そうして2番の歌詞を書き上げたら…サビのリフレインを考えます。


サビのリフレインは?

アレンジ(編曲)の多くは、2番のサビもしくはCメロの後に、この記事のように1番と2番のサビを(大抵は)リフレインします。

まったく内容を変えずにそのままリピートするか、言わば3番目のサビとして多少のアレンジを加えるかは、その曲によって違うことになるでしょう。


最終チェックもミクさんに手伝ってもらおう!

このようにして1曲分の歌詞を書き終えたら、日本語の発声・発音としておかしな点はないか、聴いていて引っかかるところはないかを、ミクさんに唄ってもらってチェックします。


まとめ

私は音感がないどころか音痴なので、実際に唄うのはもちろん、楽器音に合わせて歌詞を当てはめるというのが苦手だったのです。

それを助けてくれたのが歌声合成ソフトの存在でした。

ボカロPじゃなくても、仮歌のボーカルとしてボーカロイドを起用してみるのもアリなのではないか?と思います。

2021年8月27日金曜日

ミクNTの謎成分「Voice Voltage」とは?

Piapro Studio NTで新しく実装したオートメーション「Voice Voltage」について解説します。


旧Piapro Studio(2.0)及びVocaloid EditorとPiapro Studio NT(3.0)を比べると、オートメーションパラメーターが削除・追加、また同じ名称でも性能が変更されたりと変化している部分があります。


謎のオートメーション Voice Voltage

NTで追加されたオートメーションにVoice Voltageがあります。マニュアルによると、

  • Voice Voltage:声のハリや、強さ / 弱さの成分をコントロールするエフェクタです。

とあります。


この説明を読む限りでは、旧Piapro Studioにあった、

  • Dynamics:ダイナミクス(音の大きさ、柔らかさ、クレッシェンド、ディミヌエンド)を調整します。
  • Brightness:声の高い周波数成分を調整します。値を上げると明るくきらびやかな音になり、低くすると落ち着いた穏やかな音になります。
  • Clearness:値を上げるとシャープで澄んだ音になり、下げるとこもった重たい音になります。

この3種類を合成したような効果になるのではないかと考えられます。


ちなみにNTで性能が変わったオートメーションはDynamicsで、

  • Dynamics:声の抑揚を調整します。

としか書かれていません。


通常、歌声であれば声を大きく上げていくと、声量とともに声質も変わっていきます。

ならば、このVoice Voltageでピアニッシモ・フォルティッシモ、クレッシェンド・デクレッシェンドといった音の強弱を指示できるのでは?ということで、いつもの課題曲「ドレミの歌」で実験してみました。


Voice Voltageを使った強弱の表現例

調声前

調声後

「↑ドー ↓は ドーナツの↑ドー」という感じで、さらに小節ごとに次第に強くしていきましたが、単語ごと・文節ごといずれも強弱指定に十分使えそうです。

以前記事にしたBreathinessDynamicsは抑揚(感情表現)の調声に使い、今回のVoice Voltageを音の強弱の指定に特化して使えば、より調声の幅が広がりそうです。

2021年8月22日日曜日

今さら聞けない「ポルタメント」ってなんぞ?

Vocaloid EditorにもPiapro Studioにも、ノートをダブルクリックすると出てくる設定値、


ポルタメント


これまでいじったことが無いのと、今後もいじる可能性は(私には)無いような気もしますが、直近の曲でフルオーケストラをアレンジしてて、音源のキースイッチにportamento(ポルタメント)があるんですね。

つまり演奏記号であり、どういう指示なのかを憶えておく分には損がないので、ついでに調べてみました。


ポルタメント (portamento) は、ある音から別の音に移る際に、滑らかに徐々に音程を変えながら移る演奏技法である。引用:Wikipedia


要は「変わる音のつなぎ目をこう演奏しなさい」という指示です。


初音ミクNTではどのような効果になるのか

では、音と言っても歌声となる初音ミクNTのポルタメントは、どのような効果があるのでしょうか。

極端な値を与えて違いを見てみるのが手っ取り早いので、まずはこちらの比較動画でお聴きください。

ポルタメント値の設定テスト

オフセットとは、そのままの意味でした。発音の音階が変わり始める開始位置です。

長さは、発音が変わっていく間の時間のことでした。


この動画の例のように、オフセット0ms長さ600msだと、設定したノートはかなり遅れて発音します。結果的に下の音階からだと軽くしゃくり上げる感じになります。

逆にオフセット-300ms長さ180ms(デフォルト)だと、発音の開始位置を前倒しすることになるので、少し食い気味に発音します。

さらに長さ0msにすると、音階が変わる長さが0なのでPitchカーブは直角になり、いわゆるロボ声に近くなります。


ポルタメント設定の使い道

調声方法は人それぞれなので、使えるか使えないかと聞かれれば「なんとも言えない」です。この記事のように、しゃくり上げ一つとっても方法はいくつもあります。

このポルタメントを設定しなければならないということもありませんし、現に私は設定したことがありません。デフォルトの設定値で適正だと感じてます。

ただ、音程の変わり目(つなぎ方)を指示する調声は必須なので、一つの方法として憶えておく分にはよいと思います。

2021年8月20日金曜日

ミクNTにしゃくらせたい!調声のコツ

しゃくりあげという歌唱技法があります。いわゆるピッチベンドの一種で、語尾が急に上がったり、ものすごく下から突き上げるように歌い出すのがありますね。

あまりやりすぎると、くどくなりますが、要所要所で使うとミクさんの声質ならよりアイドルっぽい歌い方にできたり、強調させたい言葉をより強く印象づけることもできます。

しゃくりの調声方法は2つありますので、どちらとも解説していきます。

しゃくり(ピッチベンド)調声の方法

  • Pitch Controlのオートメーションでラインを描く
  • 母音と子音にノートを分割して音階を分ける
この2つが主な調声方法です。

まずは「ドレミの歌」を課題曲に、譜面通り・Pitchカーブ・ノート分割でどのように違うかをまず聴いてみてください。


しゃくり上げの調声例

調声例では違いをわかりやすくするために、しゃくりあげる幅を大きくしてみました。

ボカロでなくても、このような歌い方をしているリアルな歌手はたくさんいますが、これがしゃくりです

では、実際の調声のやり方を解説します。


1. Pitch Controlのオートメーションでラインを描く

例の2番目がこの調声方法です。ミクNTでは、Pitchカーブが赤のラインで表示されるのですが、このラインを語頭・語尾で調整します。

Tabキーか画面右上の[NOTE] [PITCH]タブでPitchカーブ編集モードに入ります。そのまま赤いラインに沿って、カーブツール・ピークツールでラインを編集します。
将来、画面下のオートメーション部分で編集できるようになる予定ですが、現時点(Piapro Studio NT 3.0.3.8)では未実装です。

ピークツールの特徴は、三角形に近い形で頂点を境に元のラインに戻る性質を持っています。カーブツールの場合は自動で戻らないため、Pitchカーブがそのまま続いて元の音程からズレたままになるので、手動で元の音の位置に戻す必要があります。

また、機械的に音を変化させるので、声質も若干機械的になります。


2. 母音と子音でノートを分割して音階を分ける

例の3番目です。ご覧のように、「ドは」という言葉を「ど お お わ あ」と母音と子音を分割し、それぞれのノートを目的の音階まで直接移動させています。

しゃくらせるまでの音階を直接指定するので簡単でわかりやすく、またPitchのように声質も変化しない反面、画面のようにノートの見た目がややこしくなります。


しゃくりを使うときのコツ

よりしゃくりの効果を得るためのポイントがあります。それは、


  • 下から入った直後は上から元に戻す
  • 上から入った直後は下から元に戻す


つまり、わざと声の揺らぎを付け加えるのです。

そうすると、しゃくりの幅自体が広がるのと、しゃくりというのは、言うなれば不自然な歌い方なので、正確に元の音階にはすぐに戻りません。必ず音程を調整するために声が揺らぎます。それを表現すると、より人間的な歌い方に近づけられると思います。


以上、しゃくり(ピッチベンド)調声のコツを解説してみました。