しゃくり(ピッチベンド)調声の方法
- Pitch Controlのオートメーションでラインを描く
- 母音と子音にノートを分割して音階を分ける
まずは「ドレミの歌」を課題曲に、譜面通り・Pitchカーブ・ノート分割でどのように違うかをまず聴いてみてください。
調声例では違いをわかりやすくするために、しゃくりあげる幅を大きくしてみました。
ボカロでなくても、このような歌い方をしているリアルな歌手はたくさんいますが、これがしゃくりです。
では、実際の調声のやり方を解説します。
1. Pitch Controlのオートメーションでラインを描く
例の2番目がこの調声方法です。ミクNTでは、Pitchカーブが赤のラインで表示されるのですが、このラインを語頭・語尾で調整します。
ピークツールの特徴は、三角形に近い形で頂点を境に元のラインに戻る性質を持っています。カーブツールの場合は自動で戻らないため、Pitchカーブがそのまま続いて元の音程からズレたままになるので、手動で元の音の位置に戻す必要があります。
また、機械的に音を変化させるので、声質も若干機械的になります。
2. 母音と子音でノートを分割して音階を分ける
例の3番目です。ご覧のように、「ドは」という言葉を「ど お お わ あ」と母音と子音を分割し、それぞれのノートを目的の音階まで直接移動させています。
しゃくらせるまでの音階を直接指定するので簡単でわかりやすく、またPitchのように声質も変化しない反面、画面のようにノートの見た目がややこしくなります。
しゃくりを使うときのコツ
よりしゃくりの効果を得るためのポイントがあります。それは、
- 下から入った直後は上から元に戻す
- 上から入った直後は下から元に戻す
つまり、わざと声の揺らぎを付け加えるのです。
そうすると、しゃくりの幅自体が広がるのと、しゃくりというのは、言うなれば不自然な歌い方なので、正確に元の音階にはすぐに戻りません。必ず音程を調整するために声が揺らぎます。それを表現すると、より人間的な歌い方に近づけられると思います。
以上、しゃくり(ピッチベンド)調声のコツを解説してみました。
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