DTMの音源の機能に「キースイッチ」というのがあります。
キースイッチとは、その楽器で使われない音域に配置されている「音」で、「弾き方」「鳴らし方」などを指示するものです。キースイッチ=演奏記号と捉えて差し支えありません。
中には、ギターのストラミングパターンを指定したりと音源によって様々ですので、詳しくは各音源の説明を読んでみてください。
キースイッチを使った演奏例
以前の記事で紹介したMIROSLAV PHILHARMONIK 2 CEのトランペットで、課題曲「ハトと少年」を演奏してみました。まずは動画をご覧ください。
左側がMIDIロール、右側が音源です。
ff(フォルティシモ)に特化したトランペットもありますが、ここでは簡潔に1st Trumpet Multiを使いました。この音源では、
- Portato 3,0 / 2,0 / 1,5(切れ目なく)
- Legato Fast(切れ目なく、速く)
- Staccato mf(音を切って、メゾフォルテ・やや強く)
- Staccato p(音を切って、ピアノ・弱く)
と、6種類の指示が出せます。キースイッチの配置は「C0~F0」にあります。
Portatoの後の数字は「音の長さ」のようです。例えば短い音符を切れ目なくつなげたいときは、Portato 1,5を指示します。
全体的にPortato 3,0で弾いていますが、短い8分音符から次の音につなげるときは、一時的にPortato 1,5にキースイッチを切り替えているのがわかるかと思います。
キースイッチで切り替えるべきタイミングは?
これも音源によりますが、私の場合はその音符と同時ではなく、1/64分手前に置いています。キースイッチの音符の長さも64分音符です。(ちなみにキースイッチ自体は音の長短は関係ありません)
MIDIロールに注目してみると、下側にドットのような点がノート(音符)の直前に置いてあるのがわかると思います。音符と同時のタイミングで置くと、キースイッチが働かない音源もあるので、いつしか1/64分手前に置くのが習慣になってました。
MIDIロールは楽譜どおりにはいかない
念頭に入れておくとすれば、MIDIロール上では楽譜そのままを表現することは難しいということです。
最近のDAWでは、MIDIロールではなく楽譜上で音符や演奏記号を書ける機能もありますが、MIDIロールに打ち込んだデータを音源が再生して出力するという構造上、楽譜通りに打ち込んでも期待した演奏にならなかったりします。
なので、そこはこだわらずに、あくまで聴こえ方やリズムが書きたい曲調に沿っているか?を基準にMIDIロールを打ち込みましょう。
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