2021年8月7日土曜日

DTMにMIDIキーボード(鍵盤)は必要?

DTM環境でよく見る光景がMIDIキーボードです。

画像は KORG NAUTILUS から引用

他にMIDIギターなんてあったりします。このような機材を導入しないと、DTMを始められないでしょうか?と聞かれれば、「あってもなくてもどっちでも」できます。

このような機材は、あくまで入力インターフェースであって、DTMに必須ではありません。現に私はMIDIキーボードを持っていませんが、DTMで楽曲づくりをしています。それ以前の問題で私はキーボードを弾けません…。


MIDIインターフェース(キーボード)の用途とは

では、MIDIインターフェースは何のためにあるかと言うと…

  1. MIDIの打ち込みを鍵盤を弾いて入力する
  2. 演奏をリアルタイムに録音してwavトラックにする
  3. ツマミで感覚的にオートメーションカーブを描く
ぐらいかと思います。

つまり、あくまでもインターフェースなので、入力元が鍵盤でもマウスでも、どちらでもよいのです。

例えば1.の場合、


このスクリーンショットは、マウスでMIDIデータを打ち込みしています。

画面中央にあるのがMIDIロールというもので、縦に鍵盤が並び、下から上にオクターブが上がっていきます。
そのMIDIデータの打ち込みを、マウスでやるのか鍵盤で打ち込むのかの違いです。鍵盤上のC3(3オクターブのド)を押したら、MIDIロールのC3にデータが入力される感じです。

2.は、DAWに差した音源で鳴らせるので、そのままピアノの音源で演奏したり、ギター音源をキーボードで演奏してリアルタイムに録音し、wavトラックに変換するということもできます。

3.は、オートメーションを指定するときに、インターフェースのツマミを動かして直感的にカーブを描く使い方です。オートメーションとは、徐々にフェードアウトさせる、ピッチを上げる・下げる、細かく動かしてビブラートをかける、といった演奏記号を簡単に指定できます。

オーディオデバイス内蔵タイプとは

MIDIキーボードの中には、オーディオデバイスが内蔵されているものがあります。

オーディオデバイスとは、DAWが使用する音源(楽器などではなく、文字通り音源)のことです。ほとんどのDAWでは使用中にオーディオデバイスを占有するので、例えば作曲しながら映画を観るといった同時利用ができません。

私のDTM環境では、マザーボード内蔵のWindowsオーディオデバイスとは別に、DAW用にサウンドカードを差しているので同時利用は可能ですが、オーディオデバイスも2つ無ければならない、というものでもありません。1つで十分です。


DTMは自分に合った入力方法を選べばよし

「DTMにMIDIキーボードは必須?」というと、まったく必須ではないし、あってもなくてもDTMを始められます。

こうした機材から揃えようとすると、途端にハードルが上がってしまうし、導入費用も高くつきます。


自分のDTM環境を写真に撮る時に「ちょっとDTMerっぽい映え」ぐらいの効果はあるかなとは思いますが、よくあるDTM講座で「DTM初心者に必須なMIDIキーボード」という記事があったからと言って、無理に機材を揃える必要はまったくもってありません。

まず最低限必要なのは、DAWという大元のDTMソフトだけでよし、と思ってください。

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