ハーモニーを書くのは難しいのです。
主となるメロディラインに違う音を重ねて、音としてきれいな響きになるように調整しながら、新たにメロディラインを書くようなものです。
とはいえども、ある程度の定石はあります。まずは「ドレミの歌」を課題曲に、初音ミクNTで歌ってもらった動画をご覧ください。
主旋律から始まって、
- 3度上
- 3度下
- 5度上
- 5度下
- 7度上
- 7度下
- 4度上
と小節毎に重ねていってるのがわかります。
さて「◯度」とはなんぞ?という話ですが、YAMAHAの音程という記事か、こちらの記事が参考になりますので、ご参照ください。
音の度数とは
ものすごくざっくり言うと「3度上とは、基準となる音から白鍵を1つ飛ばした音」で、「ド」なら「ミ」です。
ただ、長3度とか完全5度とか、ミとファ(半音と呼ばれる音で、増・減◯度とかになる)や間に黒鍵盤(シャープ・フラット)はさむとどうなの?と考え出すと悩んでしまい、そこで楽曲づくりが止まってしまうため、こういうのは単純に憶えましょう。私はそうしてます。
ハーモニーで大事なのは理屈より響き方
ハーモニーは、音を重ねれば重ねるだけよい、という訳ではありません。ア・カペラならともかく、ポップミュージックで、オケ(インスト)も重ねるとなると、効果的にハーモニーが響くとしても2~3トラックが限度でしょう。
動画ではオケなしでハーモニーを重ねていますが、7度までいくとあまりにも主旋律から音が離れすぎて、「やりすぎ感」が出てきます。
また、定石とされる「3度上・3度下」で重ねておけば万全ということでもありません。そのメロディラインと歌詞の雰囲気にあった響きになるのが正解ということです。
歌詞を聴いてもらう、印象に残してもらうのが第一なので、ときには3度上で、ここは5度上、逆に3度下にいくなど、変化や緩急をつけつつ、響きとしてきれいになるように重ねればよいと思います。
言葉や発音に応じて音程に変化を
日本語の発音は母音・子音の組み合わせなので、単語によっては音階をあえて外す方が響きがよくなったりもします。
例えば原則として「ド」を重ねるべきところを、半音下げて「シ」にした方が響きがよいなら、私はそうしてます。
なので、文節を通して「3度上」にしているところを、歌詞の言葉や発音によっては「4度上」にしたりということです。
まとめ
ハーモニーの作り方には定石はありますが、その定石に囚われずに「響き具合」を重視してみましょう。
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