2022年11月1日火曜日

ボカロP活動報告(2022年07月~2022年09月)

2022年7月から9月までの四半期活動報告です。


ただし、売上レポートをそのまま開示するのは契約上禁止事項のため、独自に集計したものになります。

また、国外での売上ないしYouTube Musicでの再生は四半期遅れとなるため、2022年4月まで遡って集計しています。

サブスクリプション=いわゆる再生数
楽曲・アルバム=購入数
映像=YouTube Musicでの再生数

とは言え、ここのところ楽曲制作に時間が取れていないため、既出楽曲の売上推移をまとめたものになります。

配信し始めてからずっとSpotifyが優位でしたが、amazon musicの再生数が伸びてきているのと、海外ストア勢ではTencentという中国の再生数が目立ちます。


再生数推移

グラフにしてみました。


サブスクリプションでの再生数は、4月リリースのBLACK OUT feat. Hatsune Mikuの海外での再生数が四半期遅れで反映された影響か、7月に8万オーバーを記録しました。3ヶ月でまとめると20万再生で、配信開始以来、最高値をマークしました。ありがとうございます。


配信ストア占有率

前述したように、アジア系のいくつかの配信ストアの中で、Tencentの反応が飛び抜けています。

また、Spotifyの優位性が薄れてきており、代わりにamazon musicが台頭し始めたのは興味深いところでしょう。


楽曲別集計



2020年4月リリースの1stフルアルバムDISTANCE feat. Hatsune Mikuの売上はあるものの、その他の楽曲、アルバムについてはもう少し伸ばしたいところです。1stについてはジャケットのインパクトもあるのか、ジャケ写買いされているのでしょうか。

サブスク再生以外でも買い切りで1曲単位から購入できますので、ぜひお買い求めください!


アルバム別配信ストア一覧はこちら

2022年8月1日月曜日

ボカロP活動報告(2022年04月~2022年06月)

 2022年4月から6月までの四半期活動報告です。


ただし、売上レポートをそのまま開示するのは契約上禁止事項のため、独自に集計したものになります。

また、国外での売上ないしYouTube Musicでの再生は四半期遅れとなるため、2022年1月まで遡って集計しています。

サブスクリプション=いわゆる再生数
楽曲・アルバム=購入数
映像=YouTube Musicでの再生数

前期に比べランチ分ぐらいの微減でしたが、ほぼ同じ水準の売上を保ちました。ありがとうございます。


再生数推移

グラフにしてみました。



サブスクリプションでの再生数は、3ヶ月間いずれも3万再生オーバー、そして5月には4万再生を超えました。3rdアルバムのリリース効果といえます。


配信ストア占有率

前期より、アジア系の配信ストアで配信されるようになりました。Tencent、deezer、pandora、KKBOXから、わずかに再生がありました。

ただ、依然として強いのはspotifyで、依存率が高いといえるでしょう。



楽曲別集計


2022年4月にリリースした3rdフルアルバム「BLACK OUT feat. Hatsune Miku」、moraでのご購入がありました。ありがとうございます。

サブスク再生以外でも買い切りで1曲単位から購入できますので、ぜひお買い求めください!


2022年4月30日土曜日

ボカロP活動報告(2022年01月~2022年03月)

2022年1月から3月までの第4四半期の活動報告です。


ただし、売上レポートをそのまま開示するのは契約上禁止事項のため、独自に集計したものになります。

また、国外での売上ないしYouTube Musicでの再生は四半期遅れとなるため、2021年10月まで遡って集計しています。

サブスクリプション=いわゆる再生数
楽曲・アルバム=購入数
映像=YouTube Musicでの再生数

売上金の内訳は書けないのでもどかしいですが、3ヶ月の売上で1ヶ月分の家賃ぐらいを売り上げることができました。本当にありがとうございます!


再生数推移

グラフにしてみました。

サブスクリプションでの再生数は全楽曲合わせて、およそ3万弱の再生数で推移しています。それを補填するようにYouTube Music(映像)の再生数が確保できていると言えます。


配信ストア占有率

先述したように、売上の多くはサブスクリプションですが、やはり圧倒的に占有率が高いのは、このグラフを見てもわかるようにSpotifyです。

2ヶ月ほど前から人口の多い東南アジア地域のストアでも配信されるようになったので、次回のレポートでどのぐらいの変化があるか期待です。


楽曲別集計

2nd EPの中でも「the future is.」だけが突出していますが…初音ミク+ロックサウンドの需要があるということでしょうか。


2022年4月には3rdフルアルバム「BLACK OUT feat. Hatsune Miku」がリリースされた時期になりますので、次回の売上レポートを待ちたいと思います。

2022年4月23日土曜日

3rdフルアルバム「BLACK OUT feat. Hatsune Miku」リリース

2020年4月25日に1stアルバムをリリースしてから約2年。3枚目となるフルアルバム「BLACK OUT feat. Hatsune Miku」がリリースされました!

  1. 秒速弌万年ノ未来
  2. 夢と現を
  3. 幻滅ストラテジー
  4. 砂時計は沈まない
  5. ハツネあるいはミク
  6. 告白
  7. 追憶のフォトグラフ
  8. 回想
  9. CODE 01
  10. 命萌ゆ
  11. Voc.ラのユメ
  12. かけがえぬ君へ


珍しく曲名が英語じゃなくて日本語が多いです。

今回も多様なジャンルの曲を収録していますが、いつもとは違うダークネスな雰囲気の仕上がりとなっています。

さらに、ニコニコ動画では前半約60秒ほどのフェードアウトメドレーの動画を配信中です!また、各音楽配信サービスにて、サブスク再生・買い切りでもお聴き頂けますので、ぜひお買い求めください!


サブスク再生型


買い切り型


など、下記サイトにて配信しております!

2022年3月18日金曜日

初音ミクNTに「フンフンフーン♪」とハミングしてもらう調声

初音ミクNTでハミングしてもらう調声方法を解説します。


最初に設定すること


歌声ライブラリ(シンガー)を Whisper にする



Breathiness を一律30%(前後)に上げる


ハミングはいわゆる鼻歌なので、鼻がかかったような声質になるように設定しておきます。主旋律の途中でハミングを入れることを想定しているので、Whisper のトラックを新たに作っておくとよいでしょう。


ハミングのための調声方法

基本的には「ん」を発音させます。自分でハミングしてみるとわかりますが、「んふ~ふ~ん」と「”ん”に近い”ふ”」が本来は混じりますが、シンプルに「ん」だけで構いません。


ブレスの Note Gain を10%まで下げる


Whisper は Original よりも声量が低いのですが、それでもブレス(br1~3)は100%のままだとかなり鼻息が荒くなるので、かすかにブレスがわかるぐらいまで下げておくと自然につながります。


Dynamics で抑揚を調整する

ポイントは3点あって、黄色の丸で囲んだところになりますが、

  1. 不自然に大きな「ん」の声量を抑える
  2. 出かかりは低い声量にする
  3. 終わり際は0まで落としてから上げる

1.ノート単体の声量調整に Note Gain を使う手もありますが、そのノート前後の発音が不自然になることがあるので、 Dynamics で声量を抑えるのがおすすめです。

2.一旦、鳴らしてみて、そのままにしておくか、30%程度落とすかを調整します。ほとんどは落としてからの方が自然に聴こえます。

3.ハミングは発声と同じく息を鼻から出し続けるので、長いノートのときは一旦0まで落としてから戻してやると、「息が切れた後の声が戻る瞬間」を再現できます。


長いノートにはビブラートを(気持ち)かける


Vibrato.1- がよい感じでした。長さはデフォルトの60%で構いません。


DAW側でゲインを上げる

先に述べたように Whisper は声量がかなり小さいので、DAW側でマキシマイザーなどのエフェクトを差しておくと、主旋律とのバランスが取れるでしょう。


調声例

では、ハミング調声したものを聴いてみましょう。私の楽曲から「Distance」のサビ部分を題材にしてみました。

いかがでしょうか。

「ん」のノートの長さに応じて、発音記号が自動的に当てられますが(主に n と N\ )、「ん」を並べるだけでも、ハミングをしている風味な発音になってくれています。

このことから、発音記号で調声するというよりも、声質の初期設定と Dynamics での抑揚の付け方(ないし声量の抑え方)が重要と言えます。

2022年2月20日日曜日

手軽にハーモニーやケロケロを実現するVSTプラグイン Auburn Sounds Graillon 2

Auburn Sounds が提供している Graillon は、単純なハーモニーやケロケロボイスを簡単に入れられるVSTプラグインです。いわゆるピッチ調整エフェクトです。

無償版と有償版がありますが、無償版で十分な効果を得られます。


では基本的な使い方を解説します。課題曲はおなじみの「森のくまさん」です。


基本的な使い方

Graillon は VST プラグインエフェクトなので、ボーカルトラックのインサートに入れます。今回は、3度上と3度下のハーモニーをかけたいので、

このように PITCH SHIFT のツマミを3度上(右まわり・水色)と3度下(左まわり・赤色)に合わせます。


これだけです!!


では実際に聴いてみましょう。

単純なハーモニーで1フレーズ程度の短さなら、これで十分な感じもします。


ケロケロボイスの作り方

ピッチ調整エフェクトなので、ケロケロボイスもつくれます。

このように CORRECTION の Enable のツマミを Full にするだけです。この値と、PITCH SHIFTの量によって、ケロケロ具合も変わってきます。この設定で聴いてみましょう。

また、 OUT PUT の Dry Mix のツマミを上げることで、元々の音声(ピッチ)を残すかどうかも調節できます。

-∞だとケロケロボイスのみ、0dbに近づくにつれてオリジナルのピッチがミックスされてきます。こちらも聴いてみましょう。


まとめ

歌声音声ソフト側でハーモニートラックをつくるのは、一つの手段であって全てではありません。その逆も然りです。

意図した音階で合わせたいときは、ハーモニーのトラックを作ったほうがよいですし、アタックでボーカルを強調させたいときは、このようなピッチ調整エフェクトをかけるのが簡単で手っ取り早いです。

その都度その都度で上手く使い分けていきましょう。

2022年1月31日月曜日

ボカロP活動報告(2021年10月~2021年12月)

2nd EPをリリースした時期の2021年10月から12月までの第3四半期の活動報告です。


ただし、売上レポートをそのまま開示するのは契約上禁止事項のため、独自に集計したものになります。

また、国外での売上ないしYouTube Musicでの再生は四半期遅れとなるため、2021年7月まで遡って集計しています。

サブスクリプション=いわゆる再生数
楽曲・アルバム=購入数
映像=YouTube Musicでの再生数


月別

売上は前期に比べ約2倍でした。国内のみならず海外での再生数も多くみられました。聴いてくださった皆様ありがとうございます。

ただし、内訳を見るとサブスク再生数は落ちており、YouTube Music(※前述)での再生数で底上げされていることもあって、全般的に見るとやや減少傾向にあります。

12月の再生数が最高数3万に次ぐ数字なので、来期に期待したいところです。


ストア・月別

ストア別に加えて月別で集計してみました。占有率はとくに変化なしで、Spotifyが圧倒的で、YouTube Music・Amazon Music Unlimited、次いでApple Musicといえます。

TikTokを始め、router.fm で配信登録できるストリーミングサービスが増えたため、母数が増えることに期待です。


曲別

なんとこの短期間で2nd EP「1+1+1+1+1 」が1枚売れています。1stアルバム「Distance」は2021年4月のリリースで、これまでに12枚売れていますが、2ndアルバム「For」は依然として1枚も売れていません…。

「1+1+1+1+1」はEPでお求めやすい値段かと思いますので、ぜひご購入をお願いいたします!!


告知

4月頃を目処に、3rdアルバムをリリース予定です。それに先立ち、とある曲を2月頭ぐらいに先行配信(ニコ動)する予定ですので、ぜひ聴いてみてください!

2022年1月30日日曜日

4チャネルステレオミキサーを導入してみた

DTMとは直接の関連性はない話ですが、サウンド出力環境を整えようというお話です。


Moukey Compact Studio Audio Stereo Mixer




これは4入力1出力ができるミキサーで、簡単に言ってしまえばPCやPlayStationなどの異なる端末のオーディオ出力を1つにまとめて、同じスピーカーやヘッドフォンで聴けるようにできるというものです。

1入力4出力や、4チャネル以上のものは見かけるのですが、比較的廉価で少チャネルのミキサーは見かけません。国内では同メーカーの6チャネル版が発売されていますが、4チャネル版は在庫がないようです。

そこで海外で調べてみると、Donnerという通販ショップで見つけました

が、ここで問題が。


国際転送サービスを利用してみよう!

このショップはイギリスにあるのですが、イギリス国外への発送はしていません。

そこで利用するのが国際転送サービスです。何かといいますと、一旦、現地の仮住所(倉庫)に発送し、そこから日本へ転送してくれるというサービスです。

私は Buyandship をいつも利用しています。ここは荷物の重さに応じて送料が決まるというもので、配送料見積ツールでも確認できます。およそ1.36kgまでは2,200円。それを超えると加算されていく仕組みです。

1/13に注文して日本で受け取ったのが1/30なので、およそ2~3週間かかります。

画像のように、流通は海外倉庫→香港倉庫を経由→日本に発送、という流れになります。運送会社は、今回の場合は佐川急便が使われていて、国内と同じように追跡番号で状況を把握できるので、安心ですね。


届いたので試してみた


遠路はるばるイギリスから到着しました。


外箱。

まず、入出力ジャックは一般的に使われている3.5mm(ミニジャック)ではなく6.35mmなので、変換アダプタや変換ケーブルを挟みます。

左3つがオーディオ入力(1つ余り)、右がオーディオ出力です。

電源はUSB給電で、付属品にはUSBケーブルに接続するイギリス標準コンセント(ACコンセント)がありますが、日本で売られているUSBコンセントで問題ありません。


音質と挙動について

まったく問題ありませんでした。懸念していたステレオ入力→ステレオ出力もできています。各入出力にはゲインボリュームがあり、さすがにMAXの10まで上げるとノイズが入ってきますが、5~6ぐらいであれば特に気になりません。

このような接続で何ができるかというと、前述したようにPlayStationのオーディオを聴きながらPCのオーディオも同時に聴けるのです。

例えばPlayStationでゲームをしながら、PCのボイスチャットやアラートを、同じヘッドフォンで聴けるということです。


国内での4チャネル版の販売はあるのか?

少し前にamazonで3月頃到着予定で載っていましたが、現在は再入荷の目処なしに変わっていました。

6チャネル~8チャネル版は在庫があるようなので、私のように複数の端末のオーディオ出力を一つにまとめて聴けるようにしたいということであれば、チャネルは余るかもしれませんが6チャネル版を買ってみるのも手です。海外から取り寄せるより安いですし。

※追記 2022/8/1現在、amazon で4チャネル版を購入できるようです。

2022年1月29日土曜日

WalkmanとPCの音楽ファイル同期にオススメするPCアプリ MusicBee

普段はどのようにして音楽を聴いてますか?

PCやスマートフォン、WalkmanといったMP3プレイヤーなど様々だと思います。

今回は、PCとWalkmanを同期させたいときに便利なPCアプリを紹介します。たぶんWalkman以外でも同様のことができるはずです。


Sony公式のMusic Center for PCの使えなさ

実はWalkmanには、Sonyが出しているミュージック管理アプリ Music Center for PC というのがあります。以前はMedia Goというアプリを出していて、Walkmanとの同期にはとても利便性がよかったのですが、Music Center for PCに変わってからその利便性は失われました。

具体的には、同期ではなく「転送」になるのです。つまり、PCとWalkmanを完全に同期させようと思ったら、1曲ずつ自分で把握して管理しなければなりません。とても面倒です。

そこで、何かよいアプリは無いかと探していたところ、ありました。


フリーウェア MusicBee

Microsoftストアでも高い評価を受けている MusicBee です。まずフリーウェアということに驚きです。

機能は豊富で設定項目も多数あるため、最初はとっつきにくいかもしれませんが、音楽ファイル管理アプリとしてはこれ一択といっても過言ではないぐらいに私は気に入っています。


PCとWalkmanの同期方法

これがメイン画面です。レイアウトはプリセットから選んだり、自分好みに配置することができます。

設定画面です。とても細かく設定が可能ですが、ほとんどはデフォルトのままでかまいません。

では、肝心の同期方法ですが、WalkmanをPCに接続すると、上のツールバーにSD_CARDというタブが追加されます。

あとは「同期」ボタンを押すだけ!!

なんと簡単なのでしょう。

これだけで、PC上にある音楽ファイルがWalkmanと同期されます。とても楽チン!!

起動も動作も軽いですし、ジャンルによって自動でイコライザをかけてくれたり、ミュージックプレイヤーとしても高性能なMusicBeeを使ってみてはいかがでしょうか。


追伸:ぼかしている一部分は4月頃にリリース予定の3rdフルアルバムです。

2022年1月1日土曜日

カラオケのような効きすぎエコーを簡単に実現する方法+おまけ

カラオケは狭い室内でマイクのエコーが最大に効いているので、誰でもうまく歌えるような感覚に陥りますが、あえて「エコー効きすぎ感」な効果が欲しいときのトリックです。


カラオケ感を出す方法

エコーと聞いて最初に思いつくのは、単純にReverbのエフェクトをかける方法ですが、設定値が難しくて意図した効果にたどり着くまでに(DTM初心者にとっては)時間がかかります。

そこでもっとも簡単な方法を紹介します。

ボーカルのwavトラックを別に用意して、1/32分音符分ずらすのです。必要であればそのトラックにReverbをかけて、適当なプリセットを指定しておけばよいでしょう。

1/32分音符分ずらす

1/64分音符分だと短すぎて、1/16分音符だと離れすぎで違和感が出てくるので、ちょうどよい感じにカラオケっぽく聴こえるのは32分音符分でした。


作例

では「一月一日」を作例にしたものを聴いてみましょう。


年の始めの例とて ※エコーなし

終なき世のめでたさを ※カラオケエコー

(めでたさを) ※おまけピンポン


おまけのピンポンは、これもエフェクトがあるにはあるのですが、意図したピンポン(リフレイン)にならないときは、これも別でwavトラックを用意してずらしてあげれば、指定した位置からピンポンさせることができます。


まとめ

エフェクトで思うような効果が得られないとき、wavトラックに落として作業するというのは、とくにDTM中級ぐらいになると思いつかない発想なのではないかと思います(なんでもエフェクトに頼りがち)

手段を選ばず目的を達成することを優先に試していきましょう。