今回は、DTMを初めて4年の初心者が、普段どうやって曲を書いているのか?を公開します。こんな簡単でいいの?と思われるかもしれませんが、それでいいのです!!
曲作りの過程は曲によって人によって様々ある
まず、作曲のセオリーはありません、と断言しておきます。もちろん基礎的な音楽理論やら理屈はあります。が、音楽は楽しむものです。聴くのも作るのも、楽しんでいきましょう。
それを踏まえて、「だいたいこういう流れ」で曲を書く人もいれば、曲によって違う人もいます。大まかに工程を分別すると…
- メロディから書いて歌詞をはめる
- 歌詞から書いてメロディをはめる
- オケからつくってメロディを書く
- メロディから書いてオケをつくる
思いつく限りではこんなところでしょうか。私の場合は「オケからつくってメロディを書いて歌詞をはめる」が多いです。
では実際にどう曲を仕上げていくかを、順を追って書いていきます。
アレンジ(編曲)をあらかじめ決めておく
アレンジというと、曲調や音源の種類を連想しがちですが、編曲の名の通り曲の構成を指します。ポップソングにはテンプレートともいえるアレンジがあって、
- (サビ2)(Chorus)
- 前奏(Intro)
- Aメロ1(Verse)
- Aメロ2(Verse)
- Bメロ(Pre-Chorus)
- サビ1(Chorus)
- サビ2(Chorus)
- 間奏(Brige)
- Aメロ2(Verse)
- Bメロ(Pre-Chorus)
- サビ1(Chorus)
- (Cメロ)
- 間奏(Brige)
- サビ1(Chorus)
- サビ2(Chorus)
- サビ1(転調)(Chorus)
- サビ2(転調)(Chorus)
- 後奏(Outro)
だいたいこんなアレンジになってます。()は入れたり入れなかったりします。またBPMと拍子は、おそらくもっとも多い(聴きやすい)のが120前後のBPMと4/4拍子だと思います。
各パートはだいたい8小節で構成されている
Aメロを例にすると、3小節+1小節(Fill)+3小節+1小節(Fill)で構成されることが多いです。Fillというのはオカズともいいます。
全パートを網羅するのは大変なので、今回はAメロパートを課題に作曲してきましょう。
ベース音となる音を決めていく
まずは、コード進行の主軸となるルート音を決めていきます。と言っても難しく考える必要はなく、なんなら鼻歌程度で音の高低だけ思い浮かべるだけでよいです。便宜上、音階で表現しますが、
「ドー ソー ファー レー ラー ミー ソー ドー」
こんな感じでAメロの流れとなるルート音を決めました。ここからコード進行を決めていきます。最初のドはC Majorにします。
と言ってもコードってどんな音が含まれてるかわからない!という人でも、Chordman!!というアプリや、こちらのDTM環境という記事で紹介した音源には、コード音とスケールがプリセットされたものもありますので、そこから思い浮かべた鼻歌の音程に近いコードを探します。
コードに直すと、
「C Major G Major F Major Dm7 Am Em G Major C Major」
がもっとも近い感じでした。むしろ雰囲気で十分です。これをAメロのコード進行にします。
仮オケのトラックをつくる
仮オケとは、必要最小限の音源だけでつくった、まさに仮のオケです。
私の場合は、Ample Sound Ample Guitar Mのストラミング(いわゆるコード弾き)かTOONTRACK EZKeys(種類が豊富な演奏パターンでピアノのオケが簡単につくれる)を使うことが多いです。
コード音からメロディラインをつくる
C Majorのコード構成音は「ド ミ ソ」の3音なので、この3音を使ってメロディを書きます。ここでのコツは、いきなり音を分解してメロディを書かずに、まずリズム重視で「ドー ドド ドードー ドドドドッ ドッド」のように、単音だけで書いていくことです。
次のコードはG Majorなので、同じように「ソー ソー ソソソ ソーソ」のように、メロディのリズムをだいたい決めていきます。こうすることで、そのパートの曲調や雰囲気を掴むことができるのです。
大まかにリズムが決まったら、実際にコード音を分解して、音程の長さ(ノート)を調整しながらメロディを書いていきます。
ここで重要なのは、基本はコード構成音からピックしてメロディを書きますが、そうでなければならないという決まりもない、ということです。
例えばC Majorなら「ドミソ」、G Majorなら「ソシレ」がコード構成音ですが、かと言ってこれ以外の音を使ったらダメ!というわけではありません。好きなようにメロディを並べてみましょう。
メロディラインから歌詞を当てていく
現時点では仮オケのままですが、私の場合はここでもう作詞に入ります。歌詞によってオケを合わせた方が、曲調が馴染むからです。
具体的には、歌詞と歌詞の間が空いてるところにはブレイクを入れたり、メロディとオケを合わせることがやりやすくなります。
メロディと歌詞に合わせて本オケをつくっていく
この記事では、あくまで作曲の流れを公開しているので、本オケに関しては割愛します。アコギとドラムだけを適当に合わせただけですが、それではお聴きください。
初音ミク「夏の真夜中」
まとめ
動画を多めにして公開しましたが、DTMで曲をつくるのは、実はとても簡単なのです!!必要なのは堅っ苦しい音楽理論や理屈ではなく、やってみようという気持ちです。
知識を身につけるのは後からでも遅くないですし、なんなら知らなくてもいいぐらいに思ってます。現に私は知りません。
冒頭にお伝えしたように、音楽は楽しむものです。楽しみ方は人それぞれです。
私は、自分が書いた曲と歌詞をミクさんが歌ってくれて、それを聴いてもらうのを楽しみにしています。そして、より音質や完成度などを高めたいとなったときに、理屈や理論を学べばいんじゃね?ぐらいに思います。
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