2021年8月25日水曜日

DTM初心者がどう(チートして)曲をつくっているのかを公開!

今回は、DTMを初めて4年の初心者が、普段どうやって曲を書いているのか?を公開します。こんな簡単でいいの?と思われるかもしれませんが、それでいいのです!!


曲作りの過程は曲によって人によって様々ある

まず、作曲のセオリーはありません、と断言しておきます。もちろん基礎的な音楽理論やら理屈はあります。が、音楽は楽しむものです。聴くのも作るのも、楽しんでいきましょう。

それを踏まえて、「だいたいこういう流れ」で曲を書く人もいれば、曲によって違う人もいます。大まかに工程を分別すると…

  • メロディから書いて歌詞をはめる
  • 歌詞から書いてメロディをはめる
  • オケからつくってメロディを書く
  • メロディから書いてオケをつくる

思いつく限りではこんなところでしょうか。私の場合は「オケからつくってメロディを書いて歌詞をはめる」が多いです。

では実際にどう曲を仕上げていくかを、順を追って書いていきます。


アレンジ(編曲)をあらかじめ決めておく

アレンジというと、曲調や音源の種類を連想しがちですが、編曲の名の通り曲の構成を指します。ポップソングにはテンプレートともいえるアレンジがあって、

  1. (サビ2)(Chorus)
  2. 前奏(Intro)
  3. Aメロ1(Verse)
  4. Aメロ2(Verse)
  5. Bメロ(Pre-Chorus)
  6. サビ1(Chorus)
  7. サビ2(Chorus)
  8. 間奏(Brige)
  9. Aメロ2(Verse)
  10. Bメロ(Pre-Chorus)
  11. サビ1(Chorus)
  12. (Cメロ)
  13. 間奏(Brige)
  14. サビ1(Chorus)
  15. サビ2(Chorus)
  16. サビ1(転調)(Chorus)
  17. サビ2(転調)(Chorus)
  18. 後奏(Outro)

だいたいこんなアレンジになってます。()は入れたり入れなかったりします。またBPMと拍子は、おそらくもっとも多い(聴きやすい)のが120前後のBPMと4/4拍子だと思います。


各パートはだいたい8小節で構成されている

Aメロを例にすると、3小節+1小節(Fill)+3小節+1小節(Fill)で構成されることが多いです。Fillというのはオカズともいいます。

全パートを網羅するのは大変なので、今回はAメロパートを課題に作曲してきましょう。


ベース音となる音を決めていく

まずは、コード進行の主軸となるルート音を決めていきます。と言っても難しく考える必要はなく、なんなら鼻歌程度で音の高低だけ思い浮かべるだけでよいです。便宜上、音階で表現しますが、

「ドー ソー ファー レー ラー ミー ソー ドー」


こんな感じでAメロの流れとなるルート音を決めました。ここからコード進行を決めていきます。最初のドはC Majorにします。

と言ってもコードってどんな音が含まれてるかわからない!という人でも、Chordman!!というアプリや、こちらのDTM環境という記事で紹介した音源には、コード音とスケールがプリセットされたものもありますので、そこから思い浮かべた鼻歌の音程に近いコードを探します。

Ample Soundのギター音源にはスケールのプリセットが登録されている

コードに直すと、

「C Major G Major F Major Dm7 Am Em G Major C Major」

がもっとも近い感じでした。むしろ雰囲気で十分です。これをAメロのコード進行にします。


仮オケのトラックをつくる

仮オケとは、必要最小限の音源だけでつくった、まさに仮のオケです。

私の場合は、Ample Sound Ample Guitar Mのストラミング(いわゆるコード弾き)かTOONTRACK EZKeys(種類が豊富な演奏パターンでピアノのオケが簡単につくれる)を使うことが多いです。

アコギの仮オケ


コード音からメロディラインをつくる

C Majorのコード構成音は「ド ミ ソ」の3音なので、この3音を使ってメロディを書きます。ここでのコツは、いきなり音を分解してメロディを書かずに、まずリズム重視で「ドー ドド ドードー ドドドドッ ドッド」のように、単音だけで書いていくことです。

次のコードはG Majorなので、同じように「ソー ソー ソソソ ソーソ」のように、メロディのリズムをだいたい決めていきます。こうすることで、そのパートの曲調や雰囲気を掴むことができるのです。

リズム重視でメロディの元を書いていく

大まかにリズムが決まったら、実際にコード音を分解して、音程の長さ(ノート)を調整しながらメロディを書いていきます。

コード音からメロディラインを作っていく

ここで重要なのは、基本はコード構成音からピックしてメロディを書きますが、そうでなければならないという決まりもない、ということです。

例えばC Majorなら「ドミソ」、G Majorなら「ソシレ」がコード構成音ですが、かと言ってこれ以外の音を使ったらダメ!というわけではありません。好きなようにメロディを並べてみましょう。


メロディラインから歌詞を当てていく

現時点では仮オケのままですが、私の場合はここでもう作詞に入ります。歌詞によってオケを合わせた方が、曲調が馴染むからです。

歌詞の単語によって音の長さを調節しながら書いていく

具体的には、歌詞と歌詞の間が空いてるところにはブレイクを入れたり、メロディとオケを合わせることがやりやすくなります。


メロディと歌詞に合わせて本オケをつくっていく

この記事では、あくまで作曲の流れを公開しているので、本オケに関しては割愛します。アコギとドラムだけを適当に合わせただけですが、それではお聴きください。

初音ミク「夏の真夜中」

思いつきで書いてた歌詞がここで役に立つとは…


まとめ

動画を多めにして公開しましたが、DTMで曲をつくるのは、実はとても簡単なのです!!必要なのは堅っ苦しい音楽理論や理屈ではなく、やってみようという気持ちです。

知識を身につけるのは後からでも遅くないですし、なんなら知らなくてもいいぐらいに思ってます。現に私は知りません。

冒頭にお伝えしたように、音楽は楽しむものです。楽しみ方は人それぞれです。

私は、自分が書いた曲と歌詞をミクさんが歌ってくれて、それを聴いてもらうのを楽しみにしています。そして、より音質や完成度などを高めたいとなったときに、理屈や理論を学べばいんじゃね?ぐらいに思います。

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