初音ミクNTでシャウトさせる調声です。
シャウトとは…歌唱法としては「がなり声」ですが、「叫びながらビブラートをかける」と書いた方がわかりやすいでしょうか。
余談ですが、元Humming Bird、Fire Bomberの歌バサラこと福山芳樹さんのシャウトは日本でもっともカッコイイと思ってます。
初音ミクNTではシャウトに必要な「がなり声」のエフェクトをかけることができます。そのオートメーションパラメーターは、Voice Driveという名称です。
しかし、このVoice Driveの使い方にはかなりクセがあって、開発の余地だらけという感もあるので、調声方法の一つとして参考程度に収めていただければと思います。
Voice Driveとは
効果とオートメーションの2項目で調声します。
効果
- Rough Voice
- Rough Voice+
- Rough Voice++
- Pop Growl 1
- Pop Growl 2
- Pop Growl 3
- Growl(うなり声)
- Grunt(低くうなる)
- Guttural(がらがら声)
の9種類。Rough VoiceとPop Growlの名称の後ろには効果の強さが示されていますが、最後の3種類は名称ごとに効果も少し異なります。
オートメーションの描き方
範囲は0%~100%までありますが、現実的に使えるのは50%~80%の間でしょう。
例えば、50%を指定し続けている間は、ずっとGrowlの効果が50%で続きます。ここがミソというか落とし穴です。
シャウトは「がなり声でビブラートをかける」ので、シャウトさせたい間をずっと50%でオートメーションを描くと…うまくいきません!ただ「がなってるだけ」の発声になります。
そこでオートメーションの描き方を工夫してみます。繰り返しになりますが、シャウト調声でこれが正解かどうかはさておき、私が得たい効果にはなりました。
まず前提として、シャウトさせたい言葉にビブラートをかけておきます。この例では「を wo」と「お o」です。
この描き方はBreathinessの調声と同じですが、それよりもさらに鋭い三角形を描きます。もちろんノートの長さによって底辺の長さも変えていきます。
この例では、語尾に頂点を寄せていますが、語頭か語尾をどちらにするかは、歌詞(発音)に応じてというより、実際に歌わせてみて「語尾じゃなくて語頭に持ってきた方が効果が高い」と試しながら使い分けています。
Voice Drive各種の違い
では、このオートメーションは同じで、種類を変えたものを聴き比べてみましょう。
初音ミクNT(Original)の歌声だと、Pop Growl 1が(私が得たい)シャウトを再現できました。これがDarkや、Super Formant Shifterでcool寄りの歌声だと、また別のVoice Driveの種類や頂点の高さになると思います。
重要なのは、オートメーションは「%を維持する四角ではなく、頂点のある三角形で描く」ということです。
特性として、発声直後に100%で常にシャウトできることはありません。必ず頂点があり、その前後は弱くなります。なので、語頭か語尾に頂点を持ってくるのです。
シャウトする発音が全音符のように長いのであれば、まず語頭に頂点を寄せ、中央で一旦下げて、語尾にまた頂点を持ってくる、というような描き方にすれば良いでしょう。
以上、ロックシンガー初音ミクにシャウトさせたい!でした。(ラノベのタイトルry
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