私はギター音源にはAmpleSoundのAGLP(エレキ)とAGM(アコギ)を入れています。
ストラミング(いわゆるコード弾き)のパターンが豊富で、ギターコードもプリセットで用意されているので、MIDIロールにぽちぽち打ち込むだけで生のように演奏してくれる、使いやすい音源です。
ストラミングだけではなく、もちろんソロで弾くことができるので、今回はソロギター奏法をDTMで打ち込む方法を解説します。
最初に設定しておくこと
- DOUBLEをONにする
- CAPO LOGICをMelody Modeにする
- Auto LegatoをOFFにする
- Stroke NoiseをONにする(好みで)
- アンプやFX効果をOFFにする
ギター演奏の指定
ギター演奏自体の説明は割愛します。
その演奏方法は、キースイッチで指定します。キースイッチとは、使われていない音階にノートを打って切り替える機能のことです。
特にギター音源では、この打ち込み方にクセがあるので、例を動画で見ていきましょう。
スライドイン・アウト
キースイッチはD#0を使います。
スライドインは効果が薄いですが、スライドアウトはわかりやすく出てますね。D#0の開始位置や長さに応じてスライドの効果も変わります。
スライド(レガート)
上記のスライドイン・アウトとは違って、ある音からある音へ明確につなげるスライドのことです。キースイッチにはE0を使います。
この例では、CからEまで、そしてEからCまで、なめらかに音を変化させています。
守らなければならないのは、CからEまでつなげたい場合、CのノートはEの終わりまで。キースイッチのE0は、Cの最初からEの終わりまで長さを合わせることです。
ハンマリングオン・オフ
キースイッチはF0を使います。
CにC#またはBをハンマリングオン、そして鳴らしたCにハンマリングオフさせています。
これも守らなければならないのは、鳴らした音(ここではC)の長さに、F0も合わせるという点です。
ボトルネック
キースイッチはF#0を使います。これはモード切替の類なので、ボトルネックで演奏を始める前に打てばOKです。
チョーキングとビブラートを使うには
ここまではキースイッチで指定してきましたが、ギター演奏には欠かせないチョーキングとビブラートは、オートメーションパラメーターを使います。
DAW側のオートメーションパラメーターの項目に「M-Pitch Bend」と「M-Vibrato」を追加する手順が必要ですが、これはDAWによって追加方法が異なると思いますので、詳しくはDAWのマニュアルを参照してください。
チョーキング
つまるところピッチベンドで音程を変化させることになります。パラメーターはM-Pitch Bendです。
押し上げる・押し下げる量は、ピッチベンドの頂点で左右されます。また頂点の位置によっても効果が変わります。
ビブラート
ピッチベンドでも担えるような気もしますが、せっかくあるのでM-Vibratoというパラメーターを使います。
きれいにカーブを描くには、例えばStudio Oneであればラインツールの「正弦」か「三角」を使います。揺れ幅はスナップで決まるので、一時的に1/16拍子か1/8拍子に変えてラインを描くようにすると良いでしょう。
演奏例
では恒例となりますが、「ドレミの歌」でギター演奏を再現した動画がこちらです。
スライドイン・アウトとレガートを組み合わせたり、微妙にビブラートをかけたり、無理やりハンマリングを入れてみましたが、MIDIの打ち込みだけでもこれぐらいのソロは演奏できるのがAmpleSoundのギター音源の魅力です。
エレキギター音源の種類も数多くありますが、私は見た目がかっこよいというだけでAGLPというのを入れています。操作や仕様は他のモデルと同じだと思われます。
DTMの場合だと、ギターパートは実機で録音してトラックに入れることが多いかと思いますが、私はアコギのコード弾きぐらいしかスキルがないのとエレキの実機は持ってないので、DTMでそれなりに演奏してくれるAmpleSoundのギター音源は、重宝して使っています。
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